相談して本当に良かった!と後で思うために、無視すべきこと

こんにちは。
【トマトの離婚サポート】トマト行政書士事務所の菊地です。

離婚協議書や離婚公正証書を作成するに当たって、専門家に相談するべきか?
どんな専門家に選ぶべきか?

いろいろとブログに書いてきました。

ちょっとだけ関連記事へのリンクを。

離婚について、専門家の選び方とポイント
https://tomato-office.net/rikon/20170209/

雛形を参考にする場合のリスク4点
https://tomato-office.net/rikon/20170613/

さて、今日の本編は、「相談して本当に良かった!と後で思うために、無視すべきこと」です。

無視すべきことは距離と料金と手軽さ

最初から答えを書いてしまうと、無視するべきことは「距離」と「料金」と「手軽さ」です。

確かに離婚はお金で苦労した方も多いでしょうし、離婚してお金が増える方はあまりいません。
予算も限られていることでしょう。

とはいえ…
「安い先生を見つけたから依頼する!」
…と、料金で依頼する専門家を選ぶのは、あまりお勧めできません。

一度作ってしまった離婚公正証書や離婚協議書は、通常、一生そのままになります。
死ぬまで使い続けます。

一生ものの文章を、料金で選ぶと、
「そんなつもりじゃなかった!」
あなたの要望とは違う文が出来てしまって、後悔することもあるでしょう。

怖いことに…
作ってすぐに後悔することは余りありません。
ふつうは「作れば安心」と持って、一区切りついたことに安堵します。
数年経って何かあったときに、初めて後悔します。

しかも、一度作ってしまったものは、直せません。
公正証書を直すのでしたら…

  1. 相手と話し合って直すことに同意してもらい、もう一度作り直す
  2. 調停や裁判等を経て、こちらの主張で合意してもらう

どちらかの方法になります。

あなたは、離婚公正証書や協議書を作ることで、どうしたいのですか?

  • 養育費を間違いなく振り込んでもらいたい!将来的には学費もほしい!!
  • 慰謝料がほしい!しっかり支払ってもらいたい!!
  • もう二度と連絡を取りたくない!こちらに関わってほしくない!!
  • 二人の合意で離婚するのだから、慰謝料その他は一切発生しない!お互い納得済みだ!!

こうしたことをしっかり網羅されたものになっていますか?
専門家は、しっかりお話を聞いてくれましたか?

とりあえず近いから…

自宅から近いところに××事務所があったから、とりあえず話してみたんだけどねー…

というのも、あまりお勧めできません。

とりあえず相談してみたんだけど、説明がよく分からなかったし、書類作ってもあんまり関係無さそうだったから、いいわー

と、なりがちです。

まず…
近くの××事務所が、離婚について詳しい事務所とは限りません。
離婚に関する各種書類の違い、作りかた、メリットとデメリット、きちんと説明できる事務所は、実はけっこう限られています。

でも、問題はそれだけではなくて。
お客様の「やる気」もすごく関係があります。

どうしても、こうした書類の説明は、専門用語が入ります。
普段、お客様がお考えにならないようなことについても、考えることを求められます。
だって、考えても見てくださいね。
結婚してから、普通は、しばらく時間がたってから離婚します。
そのしばらくの間、いろいろなことが起きて、いろいろと決めてきましたよね。
どこに住むか、何を買うか、あれやこれや…子どもが生まれれば、どこの塾へ行く、どこの保育園へ行く、誰がいつ迎えにいく、あれこれ…本当にいろんなことを決めてきました。
離婚は、一瞬で、その逆をやらなければなりません。
決めることがたくさんあるし、本当に面倒です。
それを、口約束ではなくて書類にするのが、離婚協議書や離婚公正証書。

はっきりいって、すごく面倒くさいです。

もう口約束でいいや、妥協して離婚届に判子押しちゃえ!って逃げたくなります。

「ちょっと怪しげな事務所だけど、相談に行くのに便利だから…」って相談にいっても、恐らく、説明についていけないのではないでしょうか。
相談に行くのはちょっと大変だけれども、それでもここの事務所に相談したい!!
という場合に比べると、どうしても、書類作成に到達しないで「やっぱりいいです…」となりがちです。

離婚と気合はすごく関係があります。本当に。
最後は根性勝負です。

離婚の山は、永遠に続くわけではありません。
今は、大変で逃げたくなっているかもしれません。
でも、終ってみると、人生の長さに比べればほんの一瞬だったことが分かります。

せっかく作るのなら、よく専門家を調べて、インターネットその他を活用してリサーチして、満足できるところに相談してみてください。

全国対応で手軽だから…

E-mailと電話等のやりとりだけで相談を受ける事務所もあります。
そういう事務所も、いい所もあれば、悪いところもあります。

ただ、「手軽に頼めるから!」という理由で依頼するのは、やはり、あまりお勧めできません。

理由は、「近いから!」というときとさほど変わりありません。

手軽だから!という理由で、決して手軽とはいえない離婚公正証書を依頼するのですか?

何回も言いますが、あなたの一生に関わるものなのです。
手軽さだけで決めないでください。
せっかく相談するのであれば、最低一度は、きちんとお会いして相談したほうがいいのです。

人間は、いろいろなところから情報を得ます。
情報源は、耳から(つまり話している言葉から)得ることだけではありません。
当たり前ですよね。
人間、視覚から得る情報が8割りとも9割りとも言われています。

逆に言えば、E-mailと電話だけだと、8割強の情報が得られません。

書類を作成する側は、それでもいいのです。
与えられた情報を元に、法的に適切なものを作成すればいいのですから、問題ありません。
問題はお客様側です。
E-mailと電話だけで、細かいニュアンスをきちんと伝える自信はありますか?
E-mailと電話とホームページだけで、良い先生かどうか、自分に合う先生かどうか、判断できそうですか?

ちなみに私の場合…

ちなみに…私の体験談を。

私が離婚したのは、数年前ですが、当時はまだ今ほど、士業がホームページを持っていませんでした。
そんなに情報もないし、離婚の専門家なんて見つけられなくて(当時は関東に居たのですが…)困りました。
特に赤ちゃんを抱えて相談にいける専門家なんて、全然分かりませんでした。

つまり、リサーチせず、情報ゼロの状態でした。

結局、知人から紹介してもらった専門家に依頼したのですが、その専門家との間にはトラブルがたくさんでした。
依頼したときは、全然おかしいと思わなかったのですが、いざ手続きに入ろうとすると、次々と生じる違和感とトラブル。
知人に、トラブルについて説明したところ、その専門家を紹介した理由が事務所の場所・女性・社会派で安いこと

安いといっても、実際には、説明無しで料金が発生していて最後に請求されそうになったのですが…。

堅実に手続きを進めたいのであれば、事務所の近さや料金を無視して選んでみた事務所と、近さや料金を重視して選んでみた事務所両方に一度相談してみてはいかがでしょうか?迷ったら、ホームページだけではなくて直接連絡を取ってみる。
意外と、簡単に判断してはいけないのが事務所選びです。

当事務所も、とっても遠方から来ていただいて、ご相談お受けしたこともあります。
そういう意味では全国対応です。
オンラインで、テレビ会議などできれば、もっと便利にご依頼を受けることもできそうですが…。今のところ、オンラインの会議システムをご要望のお客様はいらっしゃらないです。

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