離婚協議書作成が終わって- A様(N市在住)
こんにちは。トマト行政書士事務所の菊地です。
今日は、書類作成が終わってしばらく経ったA様のご協力をいただいて、簡単なインタビューにおこたえいただきました。
A様、ありがとうございます。
A様は、最初はご自分で書類作成し、離婚届も提出済みの状況でしたが、周囲の人に「専門家に相談したほうがよかったのでは」と言われて急に気になり、ご相談にいらっしゃったケースです。
「本やインターネットで、雛形を使って作りました」
A様、こんにちは!お久しぶりです。
今日はインタビューに協力していただいて、ありがとうございます。
こんにちは。お久しぶりです。
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、相談に来ていただいたきっかけを教えてください。
確か、離婚届けは提出済みだったよなぁと思うのですが…
そうです。離婚届けは出した後でした。
離婚したということで、友人数人と集まっていたときに、離婚協議書を作ったという話をしてたら、友人に、専門家に頼んだほうがいいかもしれないといわれました。
この離婚協議書は、本やインターネットで、雛形を使って作りました。
そういわれて、最初はどうお思いになりましたか?
言われたときは、最初は大げさだと思いましたよね。
そこまでする必要あるの?というのが正直なところですよ。
本やインターネットで調べた限りだと、子どもがいたときの養育費や、住宅ローンがあるときなんかは、作ったほうがいいと書いてあるでしょ。
うちは、子どもも居ないし、住宅ローンもないし。
そこまでする必要ないんじゃないかな、自分たちで一応作ったし…専門家に頼めばけっこうまとまった金もかかるし、また(元妻と)会わなきゃいけないですし、いやだなと最初は思いました。
どうして、離婚協議書を自分たちで作ってみようとお考えになったのか、差し支えなければお話してもらえますか。
そもそも、何も作らないで離婚してしまう人も多いのですが…
元妻に言われたから作ったというのもあるのですが、言われる前から、作ろうと思っていました。
離婚原因がね…金銭トラブルっていうほどではないのだけれども、金銭的な価値観の相違っていうか、考え方の違いというか。
そういう理由で離婚することになったので、一応、離婚後はお互いに干渉しないとか、書いておきたかったんです。
せっかく離婚するのだから、後々までもめたくないですし。
たぶんお互いにそう思っていました。
なるほど、もうお互いにこれ以上はもめたくない、と。
離婚に疲れた…といったところでしょうか。
「うちはどうなのかなぁ…普通の結婚生活じゃなかったかもしれないね。」
いや、もう、本当に疲れました。
結婚生活といっても、うちはどうなのかなぁ…普通の結婚生活じゃなかったかもしれないね。
結婚当初から、お金のことでもめていましたからね。
結局、金でもめるってことは、生活がかかってくるわけだから。
普通じゃなかったからなおさら、専門家に相談するっていうのは抵抗がありました。
状況を説明しても、分かってもらえないんじゃないかと思って。
実はけっこう、ご相談にいらっしゃる方は皆様、「うちは普通じゃないかもしれない」とお思いです。
ご相談のお話を伺うたびに、「世の中には普通ってあまり無いのかもしれない」と思います。
離婚後の生活は現在、いかがですか。
良くも悪くも、淡々とした毎日です。
もう懲りましたよ。
お見合いの話なんかも、親戚が持ってくるのですが、そういう気になれないですね…。
「あんまり意味の無い書き方をしていたみたいだ」
さて離婚協議書ですが、結局、当事務所にイチから作り直しをご依頼なさいましたよね。
まずはリーガルチェックをご利用でしたが、どうでしたか?
素人の浅知恵っていう言葉が最初に浮かびました。
インターネットや、図書館から本を借りてきましてね。
雛形がたくさん出ているから、それを見ながら(元妻と)二人で話して作ったわけですよ。
ところがね、あんまり意味の無い書き方していたみたいだということが分かりました。
全く意味が無いっていうわけでも…
先生の指摘のとおりだと思ったんですよ。
支払についても、日付を区切るべきだとかね。
言われて見れば確かに、お互いに、価値観が違うから離婚するんですから。
そこまで細かく書かなくても常識的に考えればこのぐらいでやってくれるだろう、なんて、思っちゃいけない。
でも、そんなことはテンプレート見ても分かりませんよ。
それから、先生が話しやすい人で助かりました。
最初は、怒られるんじゃないかと思っていたんですよ、相談に来る前はね。
怒られるようなことをした覚えが?(笑)
いや、なんとなくですよ、なんとなく。
こんな文章じゃ駄目だとか、まだこんなことを気にしているのかとか、離婚前にやれとか…なんか分かりませんけどね。
最初は大げさだなぁと思って、相談に来て、一応話を聞いていましたけど、そのうちに話を聞けば聞くほど、あるある話ばっかりでした。
こういうことが起きたらどうする、っていう話に、いちいち、説得力がありましたね。
最後は、こういう書類は何かあったときのための書類だからと言われ、そうか…と思いました。
何事もなく過ごせるようでしたら、離婚協議書の出番は無いです。
何も問題が起こらないなら、雛形で十分なんですよね。
でも、何か起こったときに、雛形の協議書だと、足りない。
それがよく分かりました。
このまま、何も起こらないといいのですが。
元妻も、問題があったときに困ることがよく分かったみたいで、話し合って、最初から先生に作り直してもらいました。
おかげさまで、良かったですよ。
今のところ、問題起こっていないですが。
今回は本当にお世話になりました。
いえいえ、こちらこそ、ご依頼いただいてありがとうございました。