統計で見る、養育費のこと
養育費…と聞くと、どうでしょうか。どんなイメージをお持ちになりますか。
離婚して、養育費はどの程度支払われているのか。
実は、厚生労働省が調査し統計データとして公開しています。
厚生労働省の統計から読み解く養育費のこと
「全国母子世帯等調査結果報告」(平成23年)によると、継続的に養育費を受け取っている世帯は19.7%。
過去に受け取ったことが一度も無い世帯は、60.7%。
(残り19.6%は、途中で養育費が途絶えた世帯です。)
この数字は、母子世帯の年収が多かろうと少なかろうとあまり関係が無いようですが、離婚の方法の影響は受けるようで、協議離婚の場合に養育費を受け取る世帯の割合は減少して16.2%。
その他の離婚は、養育費を受け取る割合が37.2%。
この調査時点で、母子世帯は約1,237,700世帯と推定されています。
そこから計算していくと、養育費を受け取っていない世帯が約993,900世帯もあるということになります。
ひとり親世帯の悩み
同じ調査で、「ひとり親世帯の悩み等」という統計もあります。
母子世帯の悩みは、家計が45.8%、仕事が19.1%、住居が13.4%。
経済的困窮が伺える結果です。
父子世帯の場合、家計が36.5%、仕事が17.4%、家事が12.1%。
こちらも経済的困窮がうかがえます。
ふたり親世帯に比較すると、どうしても働く人が減りますので、家事にしても、家計にしても、あるいは子育てにしても、なかなか行き届くのは難しいようです。