依頼した仕事をしてもらえない話3

つづき。最初からお読みになりたいかたはこちらをどうぞ。

仕事をしてもらえない。
連絡すら無い。
いや、連絡を取ろうと思っても取れない。

この手の話には、いろんなパターンがあります。
でも一番多いパターンが、インターネット上の、入札型の仕事依頼サイトで、信じられないぐらい格安で依頼できたと思ったら、仕事してもらえなかった…というパターン。
はがき1枚の小さなデザインとはいえ、数千円とか…。
話を聞いてみると、細かいことはここにはかけないのですが、仕事を受ける・受けないのいきさつなんかを聞いてみても、どうも仕事を請けた側が、「おこづかいをもらう」感覚なんだろう、と。

ちゃんとまじめに仕事をやる業者さんも居ますけども(そしてまじめにやるけどすごく安いというところもあります)、やっぱり、ものには適正価格っていうものがあるから、あまり安すぎるものは、眉唾だと思うのです。
ケースバイケースではありますが、一般に、依頼されたのに仕事しない人が一番悪いのでしょう。
だからお金を払わなきゃいい、それで解決……とはいかないわけで、結局、仕事をちゃんと依頼できたと思って待っていた時間、既に経過してしまった時間はもう取り戻しようがありません。
依頼したものが、たとえば年賀状や暑中お見舞いのはがきデザインだったりしたら、出し時を過ぎてしまったところで、もう取り返しがつかないのです。

取り返しがつかない!なんていうと、大げさな響きかもしれませんが…。


安物買いの銭失いは避けよう!
…で、終わるんでしたら、行政書士事務所のコラムにならないのですけどもね。

以前も書きましたが…安すぎるとか、怪しい人に依頼したとか、そういうハードルをかいくぐり、それでもなお仕事してもらえない事件は存在します。
先日、ご相談された件もそうでした。
私自身が、WEB作成を長くしてきた経験があって、そのことをweb上に書いているせいでしょう、WEB関連のご相談を全国からいただきます。

あるWEB作成業者に、仕事を依頼しました。
私の居る地方では、新聞に取り上げられたり、何かの賞をもらったりしたことがあるようなところです。
そこの代表は、どこかで講演もしたことがあるっていう……そんなだったので、規模が小さい会社ではあるけれど、信頼していました。

いや、信頼っていうか…それ以前の話でした。仕事の質云々じゃないんです。
依頼したことをしてくれない。
「○日までにやります」って向こうが言ってきたんですよ、ところが音沙汰無し。○日になって連絡をとってみたら、「多忙でできなかった」の一点張り。いいからやるように言っても、「とにかく事情のご説明をさせてください」ばっかり。

結局まだ、着手していないみたいなんです。

みなさん、だいたいが、中堅の経営者でいらっしゃいます(なんとなく雰囲気的に)。
少なくとも起業したばかりの方から、こういうご相談をいただくのはまれです。
(起業したばかりの方は、自分がいけないんだとお思いになってご相談なさらないのかもしれません…。)
そして、みなさんだいたいが、「支払ってもらえない危険への対処はしてきたけど、仕事をしてもらえないのは考えていなかった」とか、「有名な人なのに…」「紹介してもらった人だから安心して…」といったことをおっしゃいます。

次回につづく。

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