新型コロナウイルスのこと、家族と話しておくべきこと
こんにちは。
トマト行政書士事務所の菊地です。
今日は、ずっしり重い話です。
巷では、新型コロナウイルスが蔓延し始めました。
報道などによれば、8割の人は「かぜかな?」と軽症で済みますが、2割の人が入院が必要になる病気とのことです。
重症化する人は、下手をすると「具合がすごく悪いな」と感じてからほんの数時間で、人工呼吸器や人工心肺が必要になるとされています。悪化の速度が、尋常ではありません。
人工呼吸器をつけると、普通は、なかなか詳細な話し合いができなくなります。
新型コロナウイルスに「絶対感染しない自信がある人」以外は、今のうちに遺言書を作成し、どんな財産があるのかリストアップして、更に、どこまでの医療行為を希望するのか、延命治療を希望するかしないか、家族親戚と話し合っておくことをお勧めします。
財産目録などは、家族親戚に渡すのがちょっと…であれば、「机の引き出しにリストを保管してある」など伝えてもいいでしょう。
「親に聞いておこう!」
では足りません。自分の希望も、親に伝えておくのです。
諸外国では若い人も亡くなっています。
「延命治療をするか?」
「どんな資産があるのか?」
しっかりと伝え、法的に有効な遺言書にしておくのです。
外出すると感染につながりますから、自筆遺言書でもいいではありませんか。
きちんと調べること、可能であれば専門家に相談することをお勧めします。
(ちょっと宣伝ですが、当事務所は、ZOOMを利用したオンラインミーティングによるご相談もお受けしております。)
本来であれば顔をあわせてしっかり話し合いたいところですが、時節柄、電話などで話し合っておくほうがいいでしょう。顔をあわせると、感染につながりますので。
いざその時になると、冷静な判断なんてできません(私の経験談)。
もしも今後、感染が広がったら、ますますバタバタしてしまって、冷静にすることなんて難しくなります。
普通に暮らしていられる、今のうちに、準備しておくことをお勧めします。
蛇足ですが、我が家は、私自身の希望を周囲に伝えてあり、遺言書は以前から作成してありますし、親の希望も聞いてあります。
病気じゃないのですが、生命の危機を伴う大変な目にあったことがありますので、普段の暮らしがちょっとしたことで瞬時に激変することをよく知っています。その場になると、激流に押し流されているようなもので、もがこうが何しようがどんどんと流されていってしまいます。こうなると、冷静な判断どころか、次々とやるべきことが発生して、それ以外のことをする余裕がなくなります。
だからぜひ、普通に暮らしている今のうちに、準備をどうぞ。
重い話ですが、後悔しないために。