難案件がやってきた

前からぽつぽつ書いていますが、うちの事務所には、高い確率で難案件が来ています。
…たぶん。

「よそで断られた」
「何件かまわったけれど、引き受けてくれるところがない」
…と、いかにも難案件ですという様子で来ることもあれば、簡単な案件のように来たのに、最後の最後で難案件に豹変するタイプもあります。

なぜ、うちの事務所はこうなんだろうか。
どうも、他の同業者に聞くと、こんな高い確率では無いらしい。

…きっと、私はクジ運が良いんだなぁ、と思っています。

先週から、難案件が1件舞い込みました。

それは先月のうちに、ごく普通に処理され、つつがなく全部終了したはずの案件でした。

2週間ぶりに依頼者からメールが来たと思ったら、
「××という追加書類が必要なので作ってください。」

え?

その方の「つつがなく終了した」ご依頼というのは、外国から友人を日本へ招くために、短期ビザを取得するために、招聘理由書を作ってほしいというご依頼だったのです。
その招聘理由書をご友人に送り、ご友人は短期ビザ取得の際に、申請書類とあわせて招聘理由書を提出します。
そして、××という書類は、短期ビザでは通常必要とされない書類。
何か、日本での事情や、例えば就労系のビザであれば雇用について記載して証明するための書類ですが…

短期ビザでしょ?友人でしょ?

うーん、と困って、同業の先生に聞いてまわるものの、聞いたことが無いとのこと。
たまたま存じ上げている、証明(アポスティーユ)関係を専門に扱っておられる関東の同業の方に聞いてみたものの…

「え、その国で短期ビザに××?」

やったことは無い様子。

手続きそのもの(認証方法等)は、やったことが無いわけでもないし、別にいいのです。
問題は、中身。
内容。
短期ビザでそんな書類を求められたことが無いから、何を書けばいいかが分かりません。
何を証明すればいいの?

外国人のご友人も、当局から何を求められているのか、全然分かっていない様子。
「きっとこんな内容を書けばいいんじゃないかと私は思う」
と、適当な事をE-mailに書いて送ってきました。
いやいやそうじゃなくて。
あなたの予想では不十分だから当局に問い合わせするべきだと、こちらは口調を切替えてけっこう強めに書いたけれど、やっぱりその人の予想を書いてくる…。

しょうがないので、某国の在日本大使館に問い合わせ。
たぶん、大使館の仕事ではないのだろうけれど、問い合わせしてみました。
日本語のできるスタッフが居ないと言われたので、英語切替えて電話。
と、書くと私が英語で話せるように見えますが、そうではありません。
なんと相手も私も母国語が英語でない者どうし、片言の怪しい英語(笑)

…とまぁ、そんなこんなで、現在も継続中なのでした。

昨日から、何通英語でe-mail書いていることやら。
英語ばっかり使っていると、今度は日本語が不自由になったような、電話出た瞬間に声が出ないという、なんか妙な感じです。

なかなか、自分で自分の人生を歩んでいるだけでは、こういう経験ができませんからね。
難案件、ウェルカム。
きっと「山がそこにあるから山に登る」のと同じ感覚で、「そこに難案件があるから解いてみたくなる」のです。

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